株式会社TODOROKI(本社:東京都渋谷区/代表取締役:井上 雅也、以下TODOROKI)は、当社が運営を担う現代アートフェア「KOBE ART MARCHE 2026(神戸アートマルシェ)」の関連企画として実施した公募展「AI ART meets Art Fair」および第11回「Artist meets Art Fair」の入選者を決定いたしましたのでお知らせいたします。
今回選出された入選作品は、17回目の開催となるホテル型アートフェア「KOBE ART MARCHE 2026」の会場内特設ブースにて一挙に公開・販売されます。
https://art-marche.jp/ai-art-award/
「AI ART meets Art Fair」は今回初開催となった公募展で、制作プロセスにAIを活用した作品を対象に現代アート作品として審査・展示を行いました。誰もがAIで容易に表現を生み出せる時代となった今、AIによる表現を「アートフェア」という評価と市場の接点に置くことで、AIアートが持つ表現の可能性と、その受容のあり方を探る試みとして企画しました。
各分野の第一線で活躍するプロフェッショナルが作品としての思想性、文脈、表現の必然性などの視点から多角的に評価した結果、以下3名の方が入選者となりました。
※入選者発表ページ:
https://art-marche.jp/news/20260424/
・児玉悠輔

児玉悠輔 入選作品
・Aphic

Aphic 入選作品
・tsumichara

tsumichara 入選作品
<審査員・総評>
川田泰(川田画廊 代表取締役、 一般社団法人 神戸芸術振興協会 理事):「AIなら手軽に制作できる」という層の応募が大半かと予想していましたが、実際にはAIを深く探究し、精緻に作り込まれた力作が多く、その熱量に驚かされました。デジタル活用が加速する一方で、蚤の市のような人の体温を感じる場や、古き良きものが持つ魅力は、今後いっそう価値を増していくのではないでしょうか。
山本浩貴(文化研究者、実践女子大学文学部美学美術史学科准教授):初めての「AI ART meets Art Fair」、多彩な作品が出揃い、審査する側としても難しさがありました。そのなかで、ぼくが軸とした基準は、「AIが『ツール(道具)』としてではなく、『メディウム(媒体)』として使われているか」です。AIやテクノロジーは人間の思考を発展させたり拡張させる補助的なツールとして役立ちますが、同時にそれをこれまでにないかたちで現実化するための特異なメディウムにもなりえます。AIを用いたアートにおいて、ぼくは後者の可能性を探求したいと考えています。
畠中実(キュレーター、美術・音楽批評):応募作品のさまざまな振れ幅が示すものは、「AI ART」という言い方が、AIを使用した表現、というくらいにしか定義されていない、可能性に開かれたものであることでしょう。日常生活においても、AIが私たちの行動を補完し、規定していくようになり、人間の創造的な領域においても、人間の思考がAIとの応答において作り上げられるようになっています。そのような状況で、AIとどのような関係を結ぶか、ということを意識的にとらえ、AIと批評的かつ創造的に遭遇することで、いかに協働できるのか、いかに拡張できるのか、ということを考えながら審査を行ないました。
福岡 壯治(神戸電子専門学校 校長):今回の審査方針を考えることは大変有意義なものとなりました。コンピューティング・ネイチャーの視座に立つ創造なのか、人の世界に強く留まるそれなのか。指数関数的な進化を遂げるAIですが、それでも今はまだ序についたばかり。我が国は2020年に、初中等教育機関の指導要領をAI時代の学び「探究学習」へと転換しています。これに接続した高等教育機関として「クリエイティブ・エンジニア」を出口ポリシーにセットした身としては、作品の到達距離と節約時間を計り、また「誰もが活躍する社会を自分達で創っていく」ことを学校ヴィジョンとして掲げた身としては、探究の根幹を譲らない、或いは拘る創作手法を同じく、の意思が伺える創作に強く共感する自分がいました。
「Artist meets Art Fair」は、次世代を担うアーティストの発掘と支援を目的とした公募展です。
2014年から回を重ねて今回第11回開催を迎え、これまで数多くのアーティストが入選者として選出され、その後の活躍に繋がっています。加えてコマーシャルギャラリーとのマッチングを通じて、アートマーケットとつながるきっかけづくりをサポートしています。
第11回では以下の方々が入選者となりました。
※入選者発表ページ:
https://art-marche.jp/news/20260406/
[ミッドキャリア枠]
重田尚美
Katsu/中野克彦
横村葵
[一般枠]
?令
関野凜太郎
[学生枠]
久次良
仲間琉妃
山岸月菜
レイモンド愛華
<審査員・総評>
川田泰(川田画廊 代表取締役、 一般社団法人 神戸芸術振興協会 理事):
本年は35歳以下を「一般枠」、36歳以上を「ミッドキャリア枠」として実施いたしました。数多くの優れた応募の中でも、とりわけ平面作品の充実が印象に残りました。審査においては、背景や経歴も参考にしつつ、最終的には作品そのものの強度と独自性を重視いたしました。僅差で入選に至らなかった方も多く見受けられましたが、今後の指針として、ぜひ会場で入選作品をご覧いただければ幸いです。
阿部和宣(みぞえ画廊 専務取締役、 一般社団法人アートフェアアジア福岡 代表理事):
第11回のArtist Meet Art Fair、今年もたくさんの個性に出会うことができました。ここ数年審査員を務めさせていただいていますが、年々表現や素材、技法が多様化しているなか、審査するこちらの方こそ学びを続け自分をアップデートしていかなければならないと気づかされます。3つの部門に分かれていましたが、どれも拮抗していたと感じます。入選者の皆様、会場で作品を目にするのを楽しみにしています。今回惜しくも入選されなかった方の中にも、実際に作品を見てみたいと思う方が何人もいました。またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。
Carol Yang(Uspace Gallery キュレーター、Infinity Japan Contemporary Art Show ディレクター):
During this year’s “Artist Meets Art Fair” selection, I was once again impressed by the strong sense of awareness and refinement demonstrated by emerging Japanese artists. Many of the works not only showed technical maturity, but also revealed a clear internal logic between concept and expression.
In the evaluation process, I focused not only on the completeness of each work, but also on its potential to enter the art market and collector ecosystem. From a cross-cultural perspective between Taiwan and Japan, I was particularly attentive to how artists position themselves within both cultural contexts and the broader structure of contemporary art.
Overall, this year’s selection conveyed a restrained yet confident energy. The works responded to personal sensibilities while gradually engaging with social and market dynamics. Such developments suggest a promising trajectory, and I look forward to seeing how these artists continue to evolve.
[和訳]
今年の「Artist Meets Art Fair」の選考において、日本の若手アーティストたちが示す高い意識と洗練に、改めて深い印象を受けました。多くの作品は技術的な成熟にとどまらず、コンセプトと表現のあいだに明確な内的ロジックを備えていました。
評価にあたっては、各作品の完成度のみならず、アートマーケットやコレクターのエコシステムへと接続していく可能性にも注目しました。台湾と日本というクロスカルチュラルな視点から、アーティストが両文化の文脈、そして現代美術の広い構造の中でどのように自身を位置づけているのかを特に注視しました。
総じて今年の選考は、抑制されつつも確かな自信に満ちたエネルギーを感じさせるものでした。作品は個人的な感性に根ざしつつ、徐々に社会的・市場的なダイナミクスとも関わりを持ち始めています。こうした動向は今後のさらなる展開を予感させるものであり、今後の発展を大いに期待しています。
<特別審査員・総評>
山本浩貴(文化研究者、実践女子大学文学部美学美術史学科准教授):コンペの審査は、いつも困難を極めます。ですが、この「Artist meets Art Fair」の審査は特に大変でした。その理由として、作品の多様性が挙げられます。絵画から映像まで幅広いメディウムの作品が集まり、さらに一般的には「工芸」と呼ばれるジャンルに分類されるガラスや彫金の作品も数多く見られました。作品の内容もコンセプチュアルなものから技巧を駆使したものまで多彩でした。「ミッドキャリア枠」「一般枠」「学生枠」とキャリアの異なるアーティストたちの作品審査を通じて、活力とインスピレーションをもらうことができました。応募者のみなさんに対して、ここに敬意を表します。今回の審査では、「コンセプト」「表現」「造形」といった異なる基準を立て、なるべく多様な作品を選出することを心がけました。受賞者のみなさんも、今回は残念ながら受賞を逃したみなさんも、それぞれの自身の特性をさらに伸ばしていってもらえたら嬉しいです。
今回の公募展入選者の作品は、5月22日から開催される「KOBE ART MARCHE 2026」にて展示・販売され、ギャラリーやご来場のお客様に向けて作品を発表・鑑賞いただく機会を提供します。
「KOBE ART MARCHE 2026」は株式会社TODOROKIが運営するホテル型アートフェアで、海と山に囲まれた美しい景色の中で開催される神戸ならではの開放的なアートイベントとなっています。チケットは5.22(金)23:59まで前売発売も実施しています。
※チケット詳細:
https://art-marche.jp/ticket/
〈開催概要〉
名称:KOBE ART MARCHE 2026
日時:
2026年5月22日(金)~24日(日)
VIPプレビュー:5月22日(金)*招待者・報道関係者向け
一般公開:5月23日(土)・5月24日(日)
開催時間:11:00-19:00
会場:神戸メリケンパークオリエンタルホテル7階
兵庫県神戸市中央区波止場町5-6
https://www.kobe-orientalhotel.co.jp/
入場料:1,500円(※早割、前売期間あり)
主催:一般社団法人 神戸芸術振興協会
公式サイト:
https://art-marche.jp/

「KOBE ART MARCHE 2026」会場
TODOROKIでは新たなメンバーを募集中です。アート産業のDX化を軸としたアートエコシステム(AE)事業、アートの社会実装を推進するアートトランスフォーメーション(AX)事業を両輪に、まだ誰も見たことのない景色をつくります。「それ、面白そう」と笑って飛び込んでくれるあなたと、一緒に未来を描いていきたいと思っています。
■採用特設サイト:
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株式会社TODOROKIについて https://tdrk-inc.co.jp/
株式会社TODOROKIは、「アートの価値を翻訳し、人と社会に新しい視点を。」をパーパスに掲げ、アートを社会・経済に接続する仕組みづくりに取り組むクリエイティブカンパニーです。、アートと多様な領域を結びつける企画・プロデュースをはじめ、アーティスト支援やアートフェア運営、企業・行政との共創プロジェクトなど、翻訳者としてアートの価値を社会に届ける幅広い事業を展開しています。アートを通じて人や地域、企業の可能性を拡張し、持続的な文化・産業の発展に貢献していくことを目指しています。
問い合わせ先
一般社団法人 神戸芸術振興協会
KOBE ART MARCHE 事務局
担当:高橋 / 西村 / 山下(株式会社TODOROKI)
E-Mail:press@art-marche.jp