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加古川の救助隊員が救助訓練を一般公開 消防救助技術指導会に向け

ロープブリッジ救助訓練の様子

ロープブリッジ救助訓練の様子

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 兵庫県広域防災センター(三木市志染町)で7月20日に行われる「第48回消防救助技術近畿地区指導会」に向け現在、加古川防災センター(加古川市加古川町)と加古川東消防野口分署(野口町)で救助技術訓練が行われている。訓練は一般にも公開している。

東播地区救助合同訓練の様子

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 加古川消防本部からは26人の救助隊員が「陸上の部」4種目で出場し、安全性と速さを競い合う。救助隊員が救助技術を披露し合う同指導会で各種目上位2チームに入れば、8月25日に岡山県岡山市で行われる「第48回全国消防救助技術大会」に出場できるという。

 訓練は、「はしご登はん訓練」「障害突破訓練」「ほふく救助訓練」のほか、水平に張られた20メートルのロープを渡って向かいの塔に進入し要救助者をロープで縛着し救出後脱出する「ロープブリッジ救助訓練」の4種目。

 消防士9年目の前田滉喜さんは「我々の目指すところは一つ。この指導会を突破して全国大会に出るということが自分たちのモチベーションにつながる。本番で減点を取らないようチーム一丸になり日々訓練しているが体力や精神面でも良い時ばかりではない。意見がぶつかり合う時もあるが、その都度お互い納得いくまで話し合う。仕事で24時間共にし、家族のような絆が築けているので仲間がいるということは自分一人ではないと励みになる」ほか、「バランスの良い食事を作ってくれる妻や家族の支えが我々隊員の支えになっている」とも。

 高度救助隊の隊長、西尾昌也さんは「共に厳しい訓練を乗り越えた仲間と共に市民の暮らしが安全安心になり、信頼される隊員にも成長してほしい。指導会に向けて市民の声が隊員たちの背中を押す最後の一押しになると思う」と呼び掛ける。

 前田さんは「これからも先輩たちから現場につながっていく技術を教わっていきたい。市民の信頼に応えられるように頑張る。今指導会に向けて訓練するので、応援をお願いしたい」と笑顔で意気込みを見せる。

 一般公開時間は10時30分~12時。7月12日まで。

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