木澤水彩画教室の作品展が5月11日から、加古川総合文化センター(加古川市平岡町)で開催されている。
5回目となる同展。加古川を拠点にし、描くほぼ全ての作品が東播磨地域の風景という同教室主宰の木澤平通さん。毎日早朝に起きて60~70キロの距離を自動車で移動しながら写生するという。
子どものころから絵を描くことが得意だったという木澤さん。家業の青果店を営みながら独学で学んだという水彩画を、教室で10年近く教えてきた。30~80代の生徒が加古川、明石、神戸、姫路をはじめ、氷上郡や県外では倉敷からもレッスンに参加するという。自身もさまざまな賞を受賞するなど水彩画家として活動する中、5年前と7年前には画集も出版した。
作品は屋外の太陽光の下で完成させる「外光派」と呼ばれる手法を用いると言い、これに日当たりなど描画中の状況が変わらないうちに2時間程度の短時間で仕上げる自称「木澤流」を加える。レッスンも同様に毎回自然の中で写生するという。「モットーは自然の中で自身もその一員となり、虫や鳥の鳴き声を聞き、植物が花を咲かせる前のつぼみの段階を見るなど五感を研ぎ澄ませ、光や風など自然を感じながら描くこと」と笑顔を見せる。
同展では木澤さんをはじめ、生徒による6号~50号サイズの絵画約150点を展示する。期間中、同施設がある公園内でオープンレッスンも開き、無料で自由に見学できる。木澤さんは「この機会に『本物』を前にして描く絵を見てほしい」と来場を呼び掛ける。
入場無料。5月19日まで。
最終日となる19日から27日まではJR加古川駅南のコミュニティースペース「びぃぷらす加古川」(加古川町)でも水彩画小作品展を開催。20日・21日の2日間は水彩画教室の説明会も併せて開く。