加古川市と日本将棋連盟が主催する将棋の公式戦「加古川青流戦」で史上初となるアマチュア棋士が決勝に進出することが決定し、10月24日・25日に加古川市立青少年女性センター(加古川市加古川町)で行われる決勝戦に注目が集まる。
進出したのは小学3年生から高校卒業まで加古川市内に住んでいた会社員でアマチュア棋士の稲葉聡さん。同市ゆかりのプロ棋士、稲葉陽七段の実兄でもある。
同大会は2013年に「加古川青流戦アマチュア選抜大会」が設けられ、この大会を制した参加者は本戦に出場できる制度を導入。以降、アマチュア棋士が決勝に進出するのは初めて。決勝の対局相手はプロ棋士の増田康宏四段。
加古川青流戦は若手棋士の登竜門として、2011年に加古川市と日本将棋連盟などが設立。参加資格は日本将棋連盟所属の四段、奨励会三段上位者、女流棋士、アマチュア棋士など合わせて44人。決勝まではトーナメント戦、決勝戦は三番勝負で勝敗を決する。対局は持ち時間各1時間で行われ、時間を使い果たすと1手1分未満で指し続ける1分将棋となる。
大会は24日に第1局、25日に第2局を行い、第2局で勝敗がつかなかった場合、午後から第3局を行う予定。当日はプロ棋士による大盤解説を行うほか、事前申し込みで対局の最初の1手を目の前で見ることができる対局観戦も可能。