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加古川の高校で「未来」の生き方考える学校行事 社会人が話すトークイベントも

トークイベントの様子

トークイベントの様子

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 加古川の兵庫県立農業高等学校(加古川市平岡町)で3月2日、生徒の卒業後の生き方を考える学校行事「県農みらいフェスタ」が行われた。

美容専門学校のワークショップの様子

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 同校の定時制課程進路指導部の古塚明日人さんは「進路を単なる卒業後の行き先と捉えず、どう生きるか考え、社会では周囲の人とのつながって生きていると感じてほしい。魅力的な地域の大人の話を通して、自己の理解、なりたい自分探し、自分に必要なもの探しをしてほしい」と話す。

 定時制課程の1年生から3年生を対象に、第1部では、地元で活躍する左官職人、飲食店オーナー、デザイナー、ダンサー、障がい者支援団体代表、フリーアナウンサー、風船職人など8人の社会人を講師に招き「社会ってなんだ」をテーマに話すトークイベントを展開。参加した生徒は、講師の半生や現職に至る経緯、目標や夢、人との関わり方、子育てなどの話を真剣なまなざしで聞いた。

 第2部では、福祉、保育、コンピューター、美容、自動車、医療など各種専門学校教員による具体的な仕事内容の講座と職業体験ができるワークショップが行われた。生徒らはカットマネキンを使ったヘアカットの体験、実車を使った自動車整備の体験など、興味のある分野に参加し、和気あいあいとした雰囲気の中、それぞれの職業を体験した。

 美容専門学校のワークショップに参加していた女子生徒は「以前から美容師に興味があり、髪をカットする体験ができて楽しかった。思っていたよりも難しい」と笑顔を見せた。

 古塚さんは「以前から進路講演会を開催していたが、仕事よりも生き方にフォーカスを当て、生徒が未来を考えられるような学校行事になってきた。休み時間に生徒たちの様子を見ていると、廊下で話す声が普段よりも明るく生き生きしていると感じる。未来のことを考えるきっかけになれば」と期待を込める。

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