ものづくり分野での仕事に就くために必要な職業スキルや知識を習得する公的職業訓練(ハロートレーニング)のハローワーク担当職員向け説明会が11月20日、「ポリテクセンター加古川(加古川市東神吉町)」で開催された。主催は高齢・障がい・求職者雇用支援機構兵庫支部。
同センターは1969(昭和44)年に開設。ハローワークの求職者を対象に、離職者に対する早期再就職のための「離職者訓練」と、主にものづくり中小企業の従業員に対するスキルアップのための「在職者訓練」を実施しており、2023年10月現在の就職率は84%。
同センターの品川達郎訓練課長が冒頭、ものづくり分野中心の職業訓練について話したほか、社会人として必要なコミュニケーションやビジネスマナーの能力向上等を目的とした導入講習付き職業訓練などについて紹介。「本年度の在職者訓練は目標人数580人に対し655人と高い受講率となっており、就職のための企業との連携の高さを表している」とも。
参加者はCAD/機械加工科、溶接板金加工科などの6つの標準コースについて品川さんの説明を受けながら受講生の訓練を見学したほか、住宅リフォーム技術科で使う建築プレゼンテーションソフトを使った職業訓練を体験した。最後は修了生と現役訓練受講生との意見交換会も開かれた。
「早期就職を目指す人たちに当センターでスキルアップに挑戦してもらえるよう、今後もできるだけ多くの人に職業訓練を知ってもらえる機会を設けていきたい」と品川さんは話す。