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加古川に「丸亀製麺 桶工房」 障がい者雇用など人材の多様性推進

「丸亀製麺 桶工房」の外観

「丸亀製麺 桶工房」の外観

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 加古川発祥の讃岐うどん専門店「丸亀製麺」を運営するトリドールホールディングス(東京都渋谷区)が8月19日、釜揚げうどん用の木おけをリユースする「丸亀製麺 桶工房」(加古川市加古川町)を開設した。運営は同社の特例子会社「トリドールD&I」(神戸市中央区)。

従業員はそろいの作務衣(さむえ)でおけ修理職人として作業を行う

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 障がい者雇用を推進することで従業員それぞれが多様性を受け入れ、互いを理解・尊重しながらその人らしい個性を発揮し、新たな価値を生み出し続けることで持続的成長へつなげていくことを目指しているという同社。

 同社では障がいのある従業員が担う業務の一つとして、破損・経年劣化したうどん用木おけのリユースを2020年2月、加古川市内のテナントスペースで開始。これまで約150店を対象に年間4600個の釜揚げ用うどんおけを修理・再利用し、年間廃棄木材約0.7トンの削減に取り組んできた。今回、リユース業務の規模拡大や障がい者の活躍の場を広げることを目的に、丸亀製麺の創業店である加古川店近隣に同工房を開設。釜揚げうどん用の木おけを締めている金属の「タガ」の製作や交換、磨き作業、おけの湯漏れ部分の修繕などを行っていく。

 「障がいのある従業員をおけ修理職人として育成し、丸亀製麺の店と同様に、『手作り・できたて』の思いやクラフト感を大切にしていきたい」と小国政勝己社長。同社で以前から働いている従業員は「広くてきれいな場所になり、作業がしやすくなった。人数も増え充実して働くことができている」と話す。

 小国政社長は「開設記念イベントでは、おけの修理やうどんの手作り体験イベントなども行った。今後も地域や地域福祉との連携を継続し、『ダイバーシティ』『環境保護』に加え、『感動の創出』をキーワードに事業に取り組んでいきたい」と意気込む。

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