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高砂「Kurokawa」が70周年 古着・家財のリユース事業を展開

代表の黒川芳秋さん

代表の黒川芳秋さん

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 高砂で古着や家財のリユース事業を展開するKurokawa(高砂市米田町)が7月で創業70周年を迎える。

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 家庭で廃棄される衣類を原料に加工生産する故繊維加工業を1953(昭和28)年に始めた同社。当時はウエスの加工・販売事業を営んでいた。古着を取り扱い、小売店舗、買い取り、店舗フランチャイズ化、輸出、海外出店と時代に合わせて業態を変化させてきた。

 現在は廃棄ではなくリユースに回す仕組みを衣料のみならず、「お片づけ事業」で個人宅のほか、店舗や事務所の整理を請け負い、生活雑貨や家電の不要品のリユースも手がけている。

 社長の黒川芳秋さんは3代目。「業態は時を経て変わっても、生かされていないものを生かす、生活に密着した『モノ』を取り扱うことを大事にしてきた」と話す。

 黒川さんは「日本から国外への古着の輸出量は増加傾向にあり、古着のマーケットは広がっている。需要に応える事業を展開しつつも、古着が増え続ける現状に懸念を抱いている。もっとモノを大切にする社会に変わっていくのが理想。環境に対して今すぐできることとして、リユースが中継ぎとなり、どこまで価値を高めることができるか、今後も取り組んでいきたい」と抱負を話す。

 70周年に合わせてホームページを本年度内にリニューアルする。2024年の新年会を70周年の記念式典として開催することを予定している。

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