社会福祉法人兵庫盲導犬協会が現在、盲導犬育成にかかる費用の支援を求めてクラウドファンディング(CF)で協力を呼かけている。
同協会では盲導犬の繁殖・育成・訓練を行い、視覚障がい者の人々へ無償で盲導犬を貸与する事業や盲導犬の啓発に取り組んでいる。東播磨地区で盲導犬育成のため募金箱の設置や啓発活動も行っており、昨年4月には播磨町大中遺跡公園で開催された「はりま風薫るフェスタ」に播磨町社会福祉協議会と連携してブースを出店した。
同協会が盲導犬育成支援のCFを行うのは3度目。今回は、支援金の使用用途を広げ、医療費をはじめフード費、ハーネスなどの犬具、環境維持費に充てる。コースは「応援サポーターコース」「返礼品コース」の2種類。返礼品コースではステッカー、クリアファイルから子犬が産まれたときの命名権などを用意。クラウドファンディングの目標金額は500万円。
東播地区担当の本岡孝一さんは会社員だった20年前に同協会を見学し、何か協力できることがないかと考え、自作のハンドメード革雑貨の寄付を始めた。その後、勤めていた会社の定年退職を機に同協会で勤めるようになり、昨年夏から東播地区の担当になった。
本岡さんは「これまでは募金箱や街頭募金などを中心にたくさんの支援を頂いていたが、コロナ禍で街頭募金活動の自粛や、募金箱の設置店の休業・閉店が相次いだ。盲導犬1頭を育てるのには500万円がかかるといわれている。ぜひ支援いただければ」と呼びかける。
7月25日まで。