加古川で花の寺として知られる円照寺(加古川市志方町、TEL 079-452-2067)のアジサイが間もなく見頃を迎える。
歴史的な観光地として「わがまち加古川70選」にも選ばれる同寺。境内にある釣り鐘は、豊臣秀吉が中国平定の戦で使った陣鐘で、帰京の際に置いていったものといわれている。
同寺では一年を通じてさまざまな花を楽しむことができる。例年、この時期は新種や珍しいアジサイを目当てに多くの人が同寺を訪れる。
同寺のアジサイは、上月さんがネットオークションに参加し新種を中心に落札している。上月さんは「昨年までは毎年4月ごろからオークションサイトをチェックし入札をしてきたが、植える場所にも限界があり控えている」と話す。「オークションに参加し落札するには体力や精神力が必要。年齢的な面から、今年は新種をチェックするだけ」と裏話も。
アジサイは6月から11月の間は毎日、水やりを行い、病気対策を講じながら育て数を増やしてきた。「見頃を迎えるのは6月10日~25日の間になると思う」と話す上月さん。満開になれば、境内にある釣り鐘を真っ白な「アナベル」が取り囲み、ホワイトガーデンのような雰囲気を味わうことができる。
上月さんは「八重咲のアジサイは豪華で美しい。いろいろな種類のアジサイを見て感動してもらえれば」と笑顔を見せる。
開放時間は6時~18時。円照寺から東南約20メートルの場所に専用駐車場あり。