いなみ野水辺の里公園(稲美町岡、TEL 079-497-9010)で現在、住民らが放流したゲンジボタルが飛び交っている。
自然環境について考えるきっかけにしてもらおうと、同園を管理するNPO法人「環境ユーイングてんま」が6年前から、園内を流れる人工の水路にホタルの幼虫を放流。今年は放流する幼虫を昨年の3倍以上に増やしたこともあり、園内には過去最多の300匹以上のホタルが飛び交っている。同NPOの小村徹さんは「ホタルの生存環境が非常に厳しいことを皆さんに知ってほしい」と話す。
5月20日にはホタルの保護活動を行う山下義和さんを招き、ホタルの勉強会を開いた。その後、水路に移動し、参加した約1000人の来場者は園内を飛び交うホタルを観察した。家族で訪れた男性は「自分も子どもも初めてホタルを見たが、きれいだった。稲美町は本当にいいところ」と笑顔で話す。
ホタル観賞のため5月31日までは21時まで開園している。