高砂出身のお笑い芸人吉田裕さんが吉本新喜劇の座長就任を報告するため、5月10日、高砂市役所を訪問した。

表敬訪問で談笑する様子

　新喜劇ですっちーさんとの掛け合い「ドリルすんのかいせんのかい」で知られる吉田さん。市役所前で大勢の市職員に出迎えられ、都倉達殊市長から座長就任を祝う花束を受け取った。市のマスコットキャラクター「ぼっくりん」から棒を乳首に当てられ「ドリルすなー」とギャグを見せる一幕も。応接室に移動し、秋祭りの地元が同じという高砂市議会の今竹大祐議長と高砂市観光交流ビューローの松下尚平理事長を交えて談笑した。

　吉田さんは2000（平成12）年に吉本興業の養成所「NSC大阪校」に入所。2005（平成17）年に吉本新喜劇の「金の卵オーディション」に合格し、新喜劇に入団した。2019年には次期座長候補の「リーダー」に就任し、今年3月の舞台で座長就任がサプライズ発表された。発表時を振り返って、吉田さんは「間寛平師匠から『新しい座長は吉田』と言われて、『えっ』となった。でも吉田が4人いるんですよ」と笑いを誘った。

　吉田さんは2018（平成30）年から高砂市応援大使も務める。「高砂はまち自体が家のような、一番安心する所」と吉田さん。「新喜劇というパッケージを使って子どもたちに貴重な体験や夢を与えられるよう高砂市と協力していきたい」と意気込みを見せる。

　7月9日には高砂市文化会館（高砂町）で、座長就任後初めての営業で凱旋ライブとなる新喜劇公演が行われる。吉田さんは「本場の新喜劇をぜひ、高砂で見てほしい」と観劇を呼びかける。