アウトドア活動や林業が体験できる「LumberJacks(ランバージャックス)自然学校」が来年1月、試験的に始まる。主催はカフェレストラン「ON THE HILL(オン・ザ・ヒル)」(加古川市加古川町)を運営する「ムサシ」(平荘町)。
自然の中での活動を通して「本来人間が持つ力を取り戻す」ことを目的にする同校。年間を通じた授業プログラムを、月1回程度の頻度で計画している。春はフナやコイ釣り、カヌーを使っての川下り、鳥の観察、夏は加古川で小魚の新子(しんこ)釣り、山でカブトムシを狙う昆虫採集、秋はハゼ釣り、冬は山で木を切り倒しまきを割る。一年を通して川辺でのキャンプも行う。
同校代表の岡本篤さんは、これまで大学教授を招いて山に入りカブトムシを採集し、育てながら生態観察を行うなど、小さな企画を重ねてきた。
岡本さんは「『キャンプはキャンプ場でしなければならない』など、現代人は画一的な思考に捉われすぎている。加古川のほとりにテントを張ってもいい。楽しみ方はもっと自由で多様でいいはず。加古川や高砂には川もあるし山もある。豊かなフィールドがあるのにもったいない。型にはまらず、自由な発想を持てる人を増やしていきたい」と話す。
「大人をはじめ、現代の子どもたちは自然の中での遊び方を知らない。コロナ禍の閉塞(へいそく)感はここにあると感じている。自然の中に身を置くことで日々のストレスを吹き飛ばし、活力を取り戻してもらえたら嬉しい」とも。
天候に左右されるため、開催日時やプログラムは随時変更の可能性がある。開催についての情報は「ON THE HILL」のウェブサイトで確認できる。