「加古川市立神野小学校150周年記念写真展」が9月21日、町内の寺院で始まった。創立150周年記念事業実行委員会が企画した。
今年10月に創立150周年を迎える同校。実行委員会の日坂かおりさんは「神野小学校の資料室に額装された昔の写真やアルバム数十冊がほこりをかぶって山積みにされていた。せっかくなので児童や保護者だけでなく、大勢の方に150周年の歴史を振り返ってほしいと思い、学校ではなく町内の寺院で開くことにした」と話す。
会場の一つである常光寺は、1872(明治5)年10月1日に神野小学校の元となる「天徳学校」創立の際に仮校舎として利用されていた寺院で、神野小学校に隣接する。展示内容は大正期から現在までの神野小学校の写真パネル30点。住職の丸山悦享さんは「仮校舎として利用されていた頃の写真は残念ながらなかったが、この機会に大正時代からの貴重な記録写真を見てほしい。写真展を機に寺に親しんでもらう機会にもなれば」と話す。
もう一つの会場の宝塔寺は1873(明治6)年、児童数が多く手狭になったため、同寺の敷地内にあった寺子屋を「岩松学校(天徳学校支校)」として利用したといわれる。本堂内特設コーナーでは大正から昭和初期の神野小学校を中心とした約15点の写真パネルと当時の教科書などの資料を展示する。住職の兼子圓昌さんは「実行委員としても参加しており、写真展企画もぜひ協力できればと思っていた。小学校だけでなく地域のお祝いとして、150周年を盛り上げたい」と意気込む。
開催期間・時間は、常光寺=9月21日~10月14日(10時~12時、13時30分~16時)、宝塔寺=9月26日~10月21日(9時~16時)。法要などにより展示が休みになる場合がある。観覧無料。