高砂銀座商店街(高砂市高砂町)アーケードの時計が12月21日にリニューアルした。
同商店街の時計は60年以上前にアーケードが建設された当時に設置されたもので、3年ほど前から時間がずれたり止まったりを繰り返し、動かなくなった後は「故障」の貼り紙が出されていた。
同商店街の難波邦治さんは「商店街の時計はアーケード中央以外にも十輪時前など2カ所に設置されていたが故障後は取り外されている。最初は取り外しも考えたが、商店街の人たちから時計を直してほしいとの声があり、新しい時計を設置することになった」と話す。
新しい時計の製作には高砂南高校1年生5人がボランティアとして参加。同校では「総合的な学習の時間」としてボランティアや防災活動などテーマを決め、校外活動をしている。同高校から商店街にボランティア活動の申し出があり、時計の製作に携わることになった。
時計の製作では高校生たちが枠に描く模様のデザインを考え、絵の描き入れや色塗りも担当した。絵のデザインには同校生徒が商店街に合う昭和レトロな雰囲気にしたいと、生徒たちがデザイン案を持ち寄り、花柄の模様に決定した。
難波さんは「商店街のアーケードも老朽化しているので今後も修理しながら維持していきたい。高校生たちが作ってくれた時計の絵を見に来てもらい、商店街が少しでも盛り上がればうれしい」と話す。