プラスチック加工や看板製作を得意とし、最近では「ファンタジー武器」の製作でも知られるようになった匠工芸(高砂市荒井町、TEL 079-445-4500)が、新型コロナウイルスの飛沫感染防止などに役立ててもらおうと、アクリルや塩ビパーテーションのラインナップを作成した。
同社の基盤となっているのは主にアクリル、塩ビ、ポリカなどの加工を行う高い技術力。さまざまな企業・業種から相談も多く、ディスプレーケースや什器などの特注品も製作している。国内で新型コロナウイルスの感染が広がり始めた矢先、以前から同社の技術を知るユーザーから「こんなもの作れないかな?」という問い合わせが入り、同社社長の折井匠さんは「国民の生活維持を守ってくれている人たちのために、自分たちが得意とする技術と素材で役に立てるのではと感じた」と話す。
未知のウイルスのため、作成には医療や販売従事者の声を取り入れ、感染経路や濃厚接触パターンを想定し、試作品と改善を繰り返し完成させた。
折井さんは「医療現場なども想定した。町の至る所で対策が見られるようになってきたが、まだまだ『入手に時間が掛かる』『加工できない』といった医者や小売店も多い」と話し、営業兼モデルの桃井さんは「さまざまな現場で日々奮闘してくれている皆さんの不安や悩みを少しでも和らげることができるようにしていきたい」と意気込む。
簡易式飛沫防止パーテーション=4,950円(送料別途)~。