高砂神社(高砂市高砂町)が3月21日から「高砂染」文様のオリジナル御朱印帳の頒布を始めた。
同神社ではこれまで御朱印帳の頒布はしていなかったが、御代替わりで平成から令和へと変わり新しい時代を迎え、神社と縁のある人から御朱印帳を求める声があったのがきっかけになったという。
禰宜の小松正侑さんは「高砂にゆかりがあるものとして、江戸時代後期に幕府への高級献上品としても用いられた『高砂染』の文様を取り入れた。見た目だけではなく、深い意味が込められた御朱印帳になった」と話す。
御朱印帳は「友禅染」「鳥の子紙」が使われ、大きさは文庫本サイズ。表裏のデザインには夫婦和合・縁結びの象徴である「相生の松」をモチーフとした「高砂染」文様、縁起物の松葉や熊手、竹箒(たけぼうき)などの図柄や「尉(じょう)と姥(うば)」の姿もあしらわれている。
小松さんは「御朱印や御朱印帳がきっかけでたくさんのご縁やつながりを感じることが増えた。神職として地域の人たちに神社の在り方、伝統文化を伝えていくことも大事な役目。御朱印帳がきっかけで神社のことを知ってもらえれば」と話す。
初穂料は2,000円(御朱印を含む)。