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加古川の老舗人形店が高砂ゆかりの帆布を使った「松右衛門帆のひな人形」製作

松右衛門帆のひな人形をPRする店主の和田晃昌さん

松右衛門帆のひな人形をPRする店主の和田晃昌さん

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 創業70年を超える老舗人形製造販売店「陣屋」(加古川市加古川町、TEL 079-422-0277)が「松右衛門帆のひな人形」を製作し、販売を開始した。

店内に飾られた松右衛門帆のひな人形

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 店主の和田晃昌さんは東播地域特有の生地を使ったひな人形の製作に取り組んでいた。高砂市の物産として、江戸時代後期に播州高砂(高砂市)で工楽松右衛門によって発明された帆布を再現した「松右衛門帆」が作られていることを知り、同市の掲げるブライダル都市「愛・長寿」のテーマが「ひな人形」とのつながりを感じ、松右衛門帆の生地を使ったひな人形を製作した。

 「松右衛門帆のひな人形」には松右衛門帆の特徴でもある平織りを生かすため、ベージュの無地が使われ、ひな人形の顔が引き立たつよう襟元に赤色の生地を重ねた細工や高級感ある装飾が施されている。

 和田さんは「松右衛門帆は帆布ということもあり糸が太く、生地がしっかりしている。ひな人形の羽織は織り込みが多く、生地のほつれを防ぐ加工に苦労し完成までに5カ月掛かった」と話す。

 これまでにも「ピコ太郎さん風のひな人形」などユニークなひな人形を手掛けてきた和田さん。今後も地域の特色を出した人形を作っていきたいと言い、次は松右衛門帆の生地で「五月人形」の製作を考えているという。

 和田さんは「ひな人形は子供が健やかに成長してほしいとの願いが込められている。家族との絆を大切にしてほしい」と話す。

 価格は13万円(男ひな、女ひな、飾り台セット、税別)。

 営業時間は8時~18時。木曜定休。

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