「七夕の紙衣をつくろう」が8月3日、高砂市立図書館(高砂市米田町、TEL 079-432-1355)で開催される。
地域に伝わる文化、風習を他の地域の方に知ってもらい、後世に残したいという目的から昨年初めて開催され、参加者は紙衣の歴史、由来を学び、制作を楽しんだ。
高砂市生涯学習課の和住香織さんは「高砂市内でも紙衣を飾る家は減ってきた。今でも玄関先で飾りが見られるのは北浜町や曽根など。一日飾りのため目にすることは少ないが、風習が残っているのはうれしい」と話す。
紙衣は「七夕さんの着物」と呼ばれる七夕飾りで、たくさん飾ると子どもが衣装持ちになるという伝承がある。旧暦の七夕の日に庭や軒先に竹を渡し、ちょうちんや短冊と共に飾る。紙衣の風習が伝わる地域では、文房具店などで紙衣制作キットも販売されている。
同課の四方亮輔さんは「同じ地域に住んでいる人でも七夕といえば短冊という方が多い。人が集まる図書館でイベントを行うことで、より多くの方に風習を伝えたい」と話す。
高砂市立図書館館長の大塩正一さんは「制作していただいた紙衣は1週間図書館で展示し、参加者にはオリジナルの紙衣をプレゼントする。夏休みの思い出に参加いただけたら」と来場を呼び掛ける。
開始時間は10時30分~。参加無料。対象は小学生まで(親子も可)。