6月15日に開催される高砂南高校の文化祭で、漫才を披露する生徒3組を選ぶ審査会が11日に行われた。審査会は、吉本興業と協力して実施している授業「よしもとプロデュース 高南新喜劇プロジェクト」の一環。
同プロジェクトは、同校の卒業生で吉本興業所属のお笑い芸人・吉田裕さんが、2017(平成29)年に母校の文化祭にゲストとして出演したことをきっかけに、表現力や想像力を学んでもらおうと、昨年から「総合的な学習の時間」で取り組んでいる。
授業を選択した生徒は、4月にそれぞれコンビやトリオを結成、5月には同じく吉本興業所属のお笑い芸人「ヒガシ逢ウサカ」の高見雄登さん、今井将人さんを招き、漫才の構成やネタの作り方などの指導を受けた。
審査会には、3年生23人による11組のコンビ・トリオが参加、審査員を務める「ヒガシ逢ウサカ」の2人の前で、約2分間の漫才を披露した。「将来の夢」や「受験」など、高校生ならではの悩みや希望などがネタに盛り込まれ、11組中7組に上った女生徒のコンビらによる「恋愛」をネタにした漫才もみられた。
審査の結果選ばれたのは、「黒藤パン」「ベビースモーカーズ」「なまいきビーンズ」の3組。1位となった「黒藤パン」の藤田天佑さんは「文化祭本番では全校生徒の前でも爆笑を取りたい」。黒川拓真さんは「本番でも頑張ります」と力を込めた。
審査員を務めた「ヒガシ逢ウサカ」の2人は「できることなら文化祭本番も全組に出演してほしかったが、その分選ばれた3組は最高の漫才を披露してほしい」とエールを送った。