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高砂市観光交流ビューローが移転 「まちの観光会館 結びん」開設

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 高砂市を知ってもらいたいと地域経済活性化に取り組む高砂市観光交流ビューローが市内の古民家に移転し、6月3日、「まちの観光会館 結びん」(高砂市高砂町今津町、TEL 079-441-8076)をオープンした。

中嶋家住宅土間に並ぶ地場産商品

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 高砂市観光交流ビューローは山陽電車高砂駅前の観光案内所「ちちり」(高砂市高砂町浜田町)に事務所を置いていた。周辺の歴史的景観形成地区や遺構を巡る観光客にとってランドマーク的存在の工楽松右衛門旧宅と道を挟んで隣接することで、観光情報の発信拠点を目指す。

 移転先の古民家は、「中嶋家住宅」と呼ばれており、海運が盛んだった頃は、南堀川船付き場の前ということもあり、当時は船問屋を営んでいたという。周辺には古民家や古い蔵が並びレトロな雰囲気が味わえる。

 所有者によると、郵便局だった頃もあったといい、内部は、古い金庫や手書きで「公衆電話」と記されたガラス扉、鍵の掛置き板など当時の様子が伺える。土間に観光客が気軽に利用できる休憩スペースを用意し、観光案内パンフレット、高砂の地場産商品やオリジナル雑貨、同市のマスコットキャラクター「ぼっくりん」のグッズを並べる。

 同ビューローの中西志保さんは「新しいけど、古き良き空間ができた。少し目を離すと、土壁のほこりが積もったり、どこからともなく虫たちがこんにちはと現れたりする。これも古民家あるあると風情を楽しんでいる」と話し、「地域に詳しい方がたくさんいらっしゃる。『結びん』らしく訪れる人とボランティアガイドの橋渡しも実現したい。気軽に立ち寄ってもらい、もっともっと高砂のことを知ってほしい」とも。

 今後は、中庭での陶芸体験やレンタサイクルの実現など、同施設を活用する計画もある。

 開館時間は10時~17時。

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