「ありがとうの種 農育楽園(のういくがくえん)」の入園式が4月7日、開催される。企画運営はカフェ「菓茶みきや」 (高砂市米田町)。
食や命の大切さ、感謝の気持ちを育てる体験型農業活動の同企画は今年で2回目。昨年は親子や夫婦参加者が集まり、募集からすぐ定員に達したという。
主宰者の春下充代さんは「参加者には、畝(うね)作り、種まき、収穫、流通などを体験してもらった。小さな種から育まれた命を成長させる苦労や喜びをシェアすることができた」と振り返る。
同企画では、山林にある腐葉土に近いという「保田ぼかし」と呼ばれる堆肥を使い、野菜が育つのに適した環境で有機栽培を行う。期間中、同堆肥を分析研究した神戸大学名誉教授の保田茂さんの講演も行う。参加した子どもたちは昨年に引き続き、収穫した野菜を使った手作りプリンを販売する予定。
春下さんは「今回は、昨年の参加者がボランティアスタッフとしてサポートに回る。命の大切さ、農作業の楽しさを共有できる人たちのつながりがどんどん増えている。農家との触れ合い中で、知らず知らずのうちに世代間交流もできている」と話す。
「自身も体験したが、地に足をつけることで普段のストレスが抜けリセットできる。仕事で忙しい人ほど土に触れてほしい。この機会に農業を体験していただければ」と参加を呼びかける。
開催時間は9時~14時。参加費は年間1万5,000円(全12回)。参加募集は定員に達し次第締め切る。