高砂の鴻ノ池(高砂市阿弥陀町)で1月19日、ため池を活用したイベント「朝もやため池コーヒー@魚橋」が開かれた。主催は、東播磨フィールドステーション。
東播磨フィールドステーションは、市民・大学・行政が連携し、地域の回復力を高めていくことを目的とした交流と研究のための拠点。昨年6月にオープンし、これまでに水辺を活用したイベントや活用方法を考えるワークショップなどを開催してきた。
同拠点を運営する神戸大学大学院農学研究科・特命助教の柴崎浩平さんは「ワークショップの中でため池の魅力について話す中で、ため池は朝もやが奇麗という意見が出た。それならコーヒーを一緒に飲んで楽しもうということで今回のイベントにつながった」と、開催のきっかけについて話す。
当日は、地域住民やため池活用ワークショップに参加していたメンバーなど、10人が参加。初めに、高砂市ため池協議会会長の魚橋仁司さんから、鴻ノ池の自然環境を守るための構想や、日常のため池の様子を写真で紹介。その後、参加者らは、池のほとりでコーヒーを飲みんだり、巨大オセロを遊んだりと、ゆったりとした時間を楽しむ姿が見られた。今回は、地元の方の協力があり、カヌーの乗船なども実現した。
参加者の男性は「大人のぜいたくな時間を過ごすことができた」と感想を話した。柴崎さんは「今後も水辺の新たな楽しみを作れるような取り組みをしていきたい」と笑顔を見せる。