高砂市のマンホールカードの無料配布が12月14日、工楽松右衛門旧宅(高砂市高砂町)で始まった。
カード配布場所の工楽松右衛門旧宅でも実物のマンホールが見られる
同カードは2016年4月より下水道事業の広報活動の一つとして、楽しみながら下水道への関心や理解を深めてもらうことを目的に全国の自治体が下水道広報プラットホームと共同で発行しており、今回が第9弾となる。これまでのシリーズ累計は407自治体478種となった。
高砂市のマンホールカードには「現代の白砂青松100選」にも選ばれている県立高砂海浜公園の「白砂青松」と、高砂神社にある一本の根から雌雄の幹が左右に分かれており、縁結びと夫婦和合の象徴として親しまれている「相生の松」をモチーフにしたデザインのカラーマンホールが掲載されている。
同デザインのマンホールは高砂市上下水道部が「下水道事業への関心の入り口になれば」と考え、1988年に設置を始めた。その後、景観に合わせたカラーマンホールが1996年に誕生し、現在、高砂町を中心に77カ所で設置されている。
市上下水道部技術管理室の濱田恵吾さんは「マンホールカードは全シリーズに統一感があり、コレクションする楽しみもある。高砂市以外にも59自治体がマンホールカードを配布しており、自分も他の自治体のカードが気になり、たつの市と上郡町の配布場所を訪問してカードをもらってきた」と笑顔を見せる。
経営総務室の橘雅裕さんは「カードの配布開始からの3日間だけでも工楽松右衛門旧宅にカードを求めて220人の方の来訪があった。市内の方だけでなく県外からの訪問も多いので、これをきっかけに下水道事業への関心と併せて高砂市への興味にもつながればうれしい」と話す。
マンホールカードは工楽松右衛門旧宅を見学し、希望した人に1枚無料配布される。発行枚数の2000枚に達し次第配布終了。配布時間帯は9時から18時まで(12月29日~1月3日は除く)。問い合わせは、上下水道部経営総務室総務課(TEL 079-443-9048)まで。