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高砂で「ケヤキ・出会いの奇跡のコンサート」 移植されたケヤキの「奇跡」伝える

フレンドシップドールを抱える西村さん(右)と事務局の清水公子さん(左)

フレンドシップドールを抱える西村さん(右)と事務局の清水公子さん(左)

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 高砂市文化保健センターぼっくりんホール(高砂市高砂町)で8月19日、「ケヤキ・出会いの奇跡のコンサート」が開催される。主催は空を飛んだケヤキの木を見守る会。

高砂市保存樹木指定要綱により指定された保存樹となったケヤキ

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 同会は1999年に高砂市米田町で道路拡張のため伐採が予定されていた、町のシンボルとして慕われるケヤキの木へ、これまでの感謝の気持ちをパンフルートなどの演奏と朗読で届ける「けやきコンサート」を開催するため設立された。コンサートを機に同年末、ケヤキの伐採予定は道路の向かい側への移植へと変更された。会の名称に使われている「空を飛んだケヤキの木」は、このエピソードをもとに生まれた絵本「空をとんだケヤキの木」が由来となっている。

 同会代表で作家の西村恭子さんは「移植から19年が経過し、その間にケヤキの木を通じたさまざまな出会いの奇跡があった。きっと誰のそばにも出会いの奇跡は起こっている。そのことを伝えたいという思いからこのコンサートの開催を決めた」と話す。

 コンサートではパンフルート、シンセサイザー、ピアノなどの演奏やオカリナとシンセサイザーのデュオの映像出演のほか、1部では今年4月に発行されたコンサートに出演するパンフルート奏者、岩田英憲さんと西村さんの共著「風魂 〔パンの笛に魅せられて〕」のさまざまな出会いについて、関係者へインタビュー。2部でも、西村さんがライフワークとして30年間取材を続けてきた9月発行予定の書籍についても関係者らに話を聞く。1927(昭和2)年にアメリカ合衆国から日本に両国間の親善を目的として贈られたフレンドシップドールのうち、兵庫県に残る人形の軌跡について取り上げる。

 「空を飛んだケヤキの木もフレンドシップドールも自ら語ることはできない。人間が語り継がなければ残していくことができないという思いから本を執筆し、今回コンサートを開催する。このコンサートが次へのバトンタッチにつながればうれしい」と西村さんはほほ笑む。

 13時30分開場、14時開演。入場料は、大人=2,000円、小中学生=1,000円。問い合わせは、同会事務局(TEL 090-3658-1052)まで。

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