高砂市曽根町で南之町の屋台が34年ぶりに新調されたことを記念し、秋祭りの様子や制作過程の様子を記録したカレンダーが作成された。
カレンダーのタイトルは「南之町笑顔の大祭」、同地区の絆を大切にするという思いが込められている。使った写真は同地区出身で、大阪で写真家として活動する渋谷美鈴さんが、10月13日・14日の曽根天満宮での秋季例大祭を撮影した約2800枚の中からテーマに合わせて約200枚に絞り込んだ。
1月は入魂式の様子、7月は祭りをサポートする裏方の様子をテーマにした。3月と10月にはQRコードが印刷されており、宮大工の職人技や屋台の制作過程、祭り本番の勇壮な練り、蔵入りの様子などを写真だけでなく動画で楽しむことができる。
南之町屋台部清書元の佐野栄作さんは「どの写真もよく撮れており、200枚まで選別するのは大変だったが、屋台の制作過程や祭りの盛り上がり、屋台の魅力を伝えるいい出来に仕上がった」と話す。
カレンダーは、高砂市曽根町の呉服店「かつらや」で販売していたが、好評につき駅前観光案内所「ちちり」(高砂市高砂町)でも販売を始めた。
佐野さんは「来年からは、白木に漆を塗るため、光沢のある黒色になる。絢爛(けんらん)豪華な屋台をぜひ近くで見て、その魅力を感じてほしい。もっと多くの人に祭りや屋台の魅力を伝え、祭り文化を継承し、盛り上げていくように取り組んでいく」と意気込む。
今月11日から販売しているカレンダーは1部1,000円。50部限定。問い合わせは、かつらや(TEL 079-447-0046)、駅前観光案内所ちちり(TEL 079-443-7277)まで。