高砂市文化保健センター(高砂市高砂町)で11月4日・5日、子どもがさまざまな仕事を体験するイベント「こどものまち高砂2017」が開催された。主催はNPO法人キッズ・スペース。共催は、たかさご文化創造プロジェクト。
2008年に始まり10回目となる同イベントでは、会場を巨大なデパートに見立て、子どもたちが主役となって店を運営することで仕事を体験する。子どもたちは、今年6月から月に2回の会議を行いながら店づくりを行ってきた。本番では、自分で考えた店を出店し、働いてもらった給料でほかの店の雑貨を買ったり、ゲームを体験したりできるという。
同職員の菅寛和さんは「他国に比べると低い子どもの自己肯定感を向上させ、心の成長のサポートをするため、ドイツのミュンヘンで行われていたまちづくりイベント『ミニ・ミュンヘン』を参考にし、まずは高砂市で始めた」と話す。
当日は、出店する子どもや一般参加の子どもと保護者など約650人が参加。たこ焼き、カステラ、ピザ、綿菓子など飲食店15店のほか、ゲームコーナー、アクセサリー、雑貨などの物販23店が出店された。5日にはファッションショーも行われ、48人のモデルがランウェイを歩いた。
菅さんは「年々参加人数も増え、知ってもらっている人も多くなってきたが、まだまだ知らない人も多い。このイベントは、店づくりに大人の知識が必要になる。地域の方とのつながりをつくり、子どもたちの成長を皆でサポートしていきたい」と意気込む。