「1年に一度、星が降りてくるまちへ・・・」をキャッチコピーに高砂町かいわいを明かりで照らす「たかさご万灯祭」が11月3日・4日に開催された。
同イベントは2007年から毎年行われ、例年9月に開いているが、今回は台風18号の接近により延期開催された。
初の11月開催となったが、2日間で延べ5万人が訪れ、明かりと音楽で演出された幻想的な雰囲気を満喫した。
約6キロにわたる約1万個の路地キャンドルと10カ所の建物ライトアップでまちを灯りで包み、8カ所でジャズライブが行われた。建物ライトアップでは十輪寺や高砂神社など歴史ある建造物や魚町倶楽部、出汐館など明治時代に建てられた建物でもノスタルジックな雰囲気が演出された。
ジャズライブでは初めて、「ジャズトレイン」として山陽電鉄高砂駅に停車した列車が会場として使われ、観客は迫力ある演奏を間近で聴き、日頃味わうことのできない体験をしながら音楽を楽しんだ。
実行委員の南達也さんは「天候に左右されるイベントなので中止も考えたが、準備を進めてきたメンバーたちから『延期してでも開催したい』という意見多く出され、ボランティアスタッフの協力も得ることができたので11月開催を決めた。来場者は例年より2割ほど減ったが、京都や神戸からも訪れた人もいてスタッフも喜んでいる」と、延期開催について話し、「高砂市を多くの人に知ってもらいたいという思いがあって続けているイベント。来年は天候に恵まれ、多くの人に来てもらいたい」と抱負を話す。