「高齢者の財産管理」を専門とするDCT司法書士事務所(加古川市加古川、TEL 079-425-3510)が11月30日、「法律面からみた認知症対策・100本相談会マラソン」を開く。Zoomを使ったオンラインで開催される。
同事業は2018(平成30年)年に開始し、今回で39回目。今年からZoomやユーチューブを活用したオンライン型と、福祉事業所などでの対面型の相談会をハイブリッドで開催している。これまでの相談事例を基に、長期的に増加が見込まれる「おひとりさまの老後対策」と、家族が認知症になったときに備える「家族信託」の2つを主なテーマにしている。
相談会では「紙芝居セミナー」として、紙芝居や人形劇を取り入れて相談者の困り事を紹介する。所長の安藤紀子さんは「法務面の話は聞くばかりだと集中力が続かないと感じ、紙芝居や人形劇を使っての説明を思いついた。脚本・演出・出演を全て1人で行い、紙芝居や人形、吹出しも自作している」と話す。
安藤さんは「老後に関する相談は、家族の認知症発症後で手遅れになるケースも多い。『5年前の自分に教えてあげたかった』という相談者の声を聞き、依頼されてからではなく、提案型の事前相談の必要を強く感じている」と話す。本相談会を通して集まった事例をまとめ、2021年末には書籍化を目指す。
開催時間は18時30分~19時30分。申し込み・問い合せは、DCT司法書士事務所まで。