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加古川の美容室が40周年目 店主「来店客一人一人と関わりたい」

ご自身が描いた嫁入り姿の油絵をバックに

ご自身が描いた嫁入り姿の油絵をバックに

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 加古川の美容室「アミ美容室」(加古川市米田町、TEL 090-5475-4886)が昨年12月で40周年目を迎えた。

店内の様子

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 同店は1980(昭和55)年12月オープン。オーナーの海野菊美(うみのきくみ)さんは宮崎県で生まれ育ち、地元の学校を出た後、当時の集団就職で関西に出て来た。「幼い頃から髪を結ったりすることが好きだった。美容師の資格があれば宮崎県で暮らす養父母を養うことができると思い美容師になると決心した」と菊美さん。

 美容学校へ行くために住み込みでの勤務先を探していた菊美さんは、紹介された神戸の美容院で働くことになったという。朝早くから夜遅くまで美容院の店裏で、雑用や家事をこなしながら、美容学校の夜間部で勉強する生活を一年半続けた。「当時、いくら疲れていても楽しかった。幼い頃から養父母を助ける為に農作業をしていた大きな手がコンプレックスだったが、美容院の面接の際、その手を見ただけで、美容院の先生から『即採用』と言われたことが忘れられない」と振り返る。

 無事に学校を卒業して20歳で美容師国家試験を受け合格。「頑張れたのは家族のため、何より美容師の夢をかなえ、好きだからやってこられた」と笑顔を見せる。

 島田洋七さん監修の「わたしの『がばいばあちゃん』」の出版に当たり募集されていた体験談に、「娘に薦められて応募したところ、50人に選ばれて掲載された」と話すほど、文章を書くのが好きな菊美さん。「以前は油絵や歌にも力を注いだ時期もあったが今は楽しく自分史を書いている。美容室のお客さまも完成を楽しみに待っている」と話す。来店客とは「何でも話せる関係になっている」と言う。

 「今まで人との出会いに恵まれていた。これからは無理せず、お客さん一人一人とゆっくり関わっていきたい」と話す。

 営業時間は9時~18時。要予約。月曜・第3日曜定休。

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