加古川の永昌寺(加古川市神野町)境内で現在、紅葉の見頃を迎えた約500本のドウダンツツジが訪れた人たちの目を楽しませている。
2001(平成13)年から始まったドウダンツツジの一般公開は今年で18回目、同寺の本堂隣にある座敷から鑑賞することができる。ドウダンツツジは1990(平成2)年ごろ、前住職の中原敏定さんと、妻の中原泰子さん、近隣住民の3人が約100本を植えた。ドウダンツツジを植える以前は、カシの木が生えていたが、中庭に散る落ち葉が気になり植木業者に相談したところ、斜面の地形を生かしたドウダンツツジの植樹を薦められたという。
現在は約500本のドウダンツツジが、地上約10メートル、幅約20メートルにまで広がる。前住職の中原敏定さんは「ドウダンツツジの足元に置いてある三重塔が、以前に比べて小さく見えるようになった」と立派に育ったドウダンツツジを眺める。中原敏定さんの妻・泰子さんは「ドウダンツツジを見ながら、時間を忘れて心安らかに過ごしてほしい」と笑顔を見せる。
11月23日は、同寺境内でチベット各地の民謡や歌を紹介する「チベット音楽演奏会」を開く。川辺ゆかさん、中原美和さんが伝統楽器ダニェン(チベット三味線)、フラットマンドリンを演奏する。
ドウダンツツジの一般公開開催時間は9時~16時。11月28日まで。チベット音楽演奏会は13時開演。入場無料。