加古川の中西条浄水場(加古川市八幡町)で10月19日、「中西条浄水場市民見学会」が開催され、市内に住む親子連れら35人が参加した。
市民に水道のことを知ってもらい理解を深めてもらおうと、今年で3回目の開催。これまで小学校の授業の一環で4年生を対象にした施設見学会が行われていたが、広い世代にも知ってもらおうと一般公募で見学会が始まった。
施設の敷地は阪神甲子園球場約5倍の広さがあり、当日は説明会の後、施設の見学や水にまつわる実験や水道メーターなどの展示、給水車からの水くみ体験などさまざまな企画が行われた。
実験では実際に薬品を使って水道水を作り、浄水場の担当者が水道水の安全性について紹介した。利き水では「水道水」「ミネラルウオーター」「災害時の配布用備蓄水」の3種類の水でどれがおいしいかを飲み比べした。備蓄水の容器はアルミ製で、ペットボトル製の容器と比較して2倍の約10年間も保存が可能だという。水くみ体験では給水車と一緒に写真撮影が行われた。
同局経営管理課職員の石原圭祐さんは「日頃はあまり知られていない、浄水場内で職員が水を作っているという状況を身近に感じてほしい」と話す。同施設課職員の瀬戸範彦さんは「最近では浄水器やウオーターサーバーなどの普及によりいろいろなイメージを持たれているが水道水は安全で小さなお子さんでも大丈夫だということを多くの皆さんに知ってもらいたい」と話す。