加古川で花の寺として知られる円照寺（加古川市志方町、TEL 079-452-2067）のアジサイが現在、見頃を迎えている。7月上旬まで楽しめるという。

豊臣秀吉ゆかりの陣鐘の周りで見頃のアジサイ

　加古川の観光地として「わがまち加古川70選」にも選ばれる同寺。春はクリスマスローズやユキヤナギ、夏はノウゼンカズラなど一年を通じてさまざまな花を楽しむことができる。この時期は境内にある豊臣秀吉ゆかりの陣鐘周辺を中心に90種350株のアジサイが咲き誇る。住職の上月義宗さんは「昨年は花が病気にかかるなど例年より開花本数が少なかったが、今年はここ数年の中で一番きれい」と話す。

　同寺のアジサイは、上月さんがネットオークションに参加し新種や珍しい品種を落札。今年は「天照太神」「スピカ」「雪だるま」「八重絞り手まり」などが新たに開花している。最初は白色で開花から1週間ほどでピンク色に変わる「白寿紅」など珍しい品種も。上月さんは「これだけ多くの種類と珍しい品種が楽しめる場所はなかなかない」と自負する。

　見頃を迎えてからは連日多くの人が訪れ、愛犬とアジサイを一緒に写真に収める姿もみられる。姫路市から訪れた女性は「見たことがない品種が多くて驚いた。まるで宝石みたい」と目を輝かせていた。

　開放時間は6時～18時。入場無料。円照寺から東南約20メートルの場所に専用駐車場あり。