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加古川出身の男性、モンゴル100キロマラソンで優勝 走るきっかけは「居酒屋ラン」

ラクダと大道行雄さん(中)とモンゴル陸上競技協会会長(右) 写真提供=大道行雄さん

ラクダと大道行雄さん(中)とモンゴル陸上競技協会会長(右) 写真提供=大道行雄さん

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 加古川出身で加西市職員の大道行雄さんが9月4日に開かれた「第20回モンゴル国際草原マラソン」100キロコースで優勝を飾った。

加古川で優勝のポーズを決める大道さん

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 同マラソンはハーフ(21キロ)がメインコースの大会。今年は20回を記念して100キロコースが初めて設けられ、大道さんは初代王者となった。

 大道さんがマラソンに目覚めたきっかけは8年前。当時、職場の同僚と居酒屋へ行ったことにあるという。大道さんによると「(8年前の)その日、飲酒運転ができないため、車を加西市内に駐車して電車で帰った。翌朝は休日で、加古川から加西まで約23キロを『もしかすると走って車を取りにいけるのでは』と思い立った」と話す。「意外と走れることを実感した」と当時を振り返る。

 そこから地元の加古川マラソン(フルマラソン)に出場。「今回だけ」という思いでエントリー、見事完走した。しかし「ゴール手前でおじいちゃんに抜かれたことが悔しかった」という思いから、走り続けることを決意した。

 その後、「篠山マラソン」(フルマラソン)や「隠岐の島ウルトラマラソン」(100キロ)などを経験。今年、初めてモンゴルマラソンへの参加を決めた。

 大会当日は「日本とは全く異なるマラソン環境だった」と話す。「スタート時間の変更から始まり、コースは穴ぼこだらけ。途中、動物の群れで走ることができないこともあった」と話す。当日は走り続け、2位との差を1時間以上つけ、見事優勝を飾った。

 表彰式では優勝賞品として「ラクダ」が贈られた。大道さんは「ラクダ」は現地の遊牧民に預け、帰国した。

 今後については、4年後のモンゴルマラソンに挑戦したいと話す。「モンゴルマラソンのハーフに優勝すると馬がもらえる。ラクダと馬で、将来はモンゴルに小さな動物園をつくりたい」と意気込む。

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