加古川の鶴林寺(加古川市加古川町北在家)で3月21日~23日、「聖徳太子会式(しょうとくたいしえしき)」(通称=お太子さん)が行われる。
聖徳太子の命日といわれる22日を中心に3日間、先祖供養の「春彼岸会」、「大般若転読法要」、世界平和を願う「採灯護摩供」を行う同行事は春の風物詩として知られる。境内には屋台や古物店なども出店する。
期間中、秘仏の植髪太子像を公開するほか、聖徳太子の一生を描く聖徳太子絵巻も宝物館で公開する。
同寺の塔頭(たっちゅう)寺院「浄心院」の住職・茂渡俊慶さんは「聖徳太子はもともと、技術向上を願う職人たちの信仰の対象とされており、かつては当行事に三木の金物、播州織、播州そろばんなどの職人が願掛けに訪れ大変盛り上がっていた」と話す。
21日・22日は、地元の建築会社「やすむら」による木製楽器作り、丸太切り競争、竹トンボ・竹馬作りなど子どもが楽しめる木工教室を展開する「ふれあいDay」を開く。
茂渡さんは「昔は金物市や植木市が立つなどしてにぎわったが、今は親子向けという新しい層を開拓することで、また以前のように盛り上がれば」と話す。
開催時間は9時~16時30分。