兵庫県立東播磨生活創造センター「かこむ」(加古川市加古川町)で9月3日・4日、知的障がい者通所施設「つつじの家ひおか工房」が主催する「さをり織り作品展」が開催された。
小物入れや筆箱などの雑貨をはじめ、ベストやストール、帽子などの衣類など計約400点の商品を展示・販売。2日間で約130人が訪れ、来客数・販売数ともに過去最多を記録したという。
作品展は毎年2回、定例行事として開催。「さをり織り」を製造する工具「機(はた)」を使った実演会も行うほか、オーダーに合わせてその場で製造も。製造過程を解説し、来客者とのコミュニケーションにもつなげる。
「見どころは壁一面に飾られた反物。ハンドメードブームが根強い人気で、洋裁の素材として購入される女性が多い」と同施設主任の小西志津子さん。オリジナルの商品。バッグや帽子などおしゃれな商品開発を独自で行い、女性客から支持を得ているという。
商品開発は同施設の職員が中心となり、支援業務の合間に企画・デザインを行っている。服飾や製造は未経験ながら、利用客に喜んでもらえる商品作りのため独学で企画し製品化している。
授産製品は一品一品が手作りで時間のかかる商品だが、決まった場所で常設販売するだけでは購買につながらないのが実情。このため、「作品展」は今後も継続して開いていく予定。次回は来年2月に開催予定。
手作りの「さをり織り」は、「つつじの家ひおか工房」(加古川町中津、TEL 079-425-8625)でも扱う。