加古川市役所で8月2日「加古川かつめし大使委嘱式」が行われた。8月5日は加古川市国際交流センターで「団結式」が行われる。
加古川名物の「かつめし」を同市の姉妹都市ブラジル・マリンガ市に普及させようと取り組む事業の一環。加古川市とブラジル・マリンガ市は1972(昭和47)年に姉妹都市提携を結び、今年で45年になる。
日系人が多く暮らすマリンガ市には、高さ124メートルの「マリンガ大聖堂」があり、JR加古川駅北広場には、マリンガ大聖堂をモチーフにしたモニュメントが設置されている。加古川市内には「マリンガ通り」と名付けた通りもある。
今年5月、加古川市内で「かつめし」を食べたマリンガ市の訪問団に、かつめしが好評だったことから、マリンガ市にも普及させる話に発展。
「加古川かつめし大使」には、かつめし普及活動を行っている市民団体『うまいでぇ!かつめしの会』副会長杉本洋一さんが任命された。杉本さんは、8月15日~26日の市青年海外派遣に同行しマリンガ市を訪問するという。
岡田康裕加古川市長は、「『加古川のかつめし』が日本語で浸透するよう頑張ってきてほしい」とエールを送る。
マリンガ市到着後は、日系人の植田真一さんが経営するレストランでかつめしのレシピを伝授し、地域食材を使ってできるだけ加古川のかつめしの味に近づけられるよう調理指導を行うという。現地の婦人会対象に料理講習会も開く予定。滞在最終日には、現地の商工会議所と試食会を行う。
マリンガ市には、日本語版とポルトガル語版の「かつめしのぼり」や「かつめしガイド」、食品サンプル、加古川かつめしロゴ入り箸、ポルトガル語字幕のレシピDVD、「かつめしの会」Tシャツなどを贈呈する。
杉本さんは、「せっかくの機会なので、マリンガ市内のレストランで『加古川のかつめし』をメニューに出してもらえるようにしたい。パラナ州・ブラジルと広がっていくよう頑張りたい」と意気込む。