加古川市民会館(加古川市加古川町)で7月23日、東播磨高等学校演劇部が全国大会出場を前に記念公演を行った。
同校演劇部は昨年11月に行われた、「近畿高等学校演劇研究大会」で最優秀賞に輝き、8月1日から宮城県仙台市で行われる「第63回全国高等学校演劇大会」への出場を決めた。近畿地方約270校の頂点に立った同校演劇部の全国大会出場は創部以来初の快挙という。
練習の成果を発表しようと同校が開いた記念公演には、地域住民や保護者ら約500人が来場。全国大会で上演するオリジナルストーリー「アルプススタンドのはしの方」を披露した。球児や応援団のようなさわやかな青春を送れず、端でただ見ているだけの高校生の心の変化にスポットを当てた同作。脚本を手掛けた同部顧問の藪博晶さんは「球児たちの青春もあればスタンドにも青春がある」と話す。
公演を観賞した同校野球部の池内剛史さんは「プレーしている自分たちが分からないスタンドの様子がよく表現されていた。学校全体で応援しているので全国大会でも頑張ってほしい」とエールを送った。
演劇部部長の長井美彩紀さんは全国大会を目前に控え、「たくさんの人たちが自分たちを応援してくれていることをあらためて感じた。全国大会では1位をとりたい」と意気込む。
東播磨高等学校は全国大会で8月2日午後に登場。3日に審査発表が行われる。