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加古川のじけまち商店街「たちばな呉服店」が創業100周年

店主の立花政則さん、妻の早苗さん

店主の立花政則さん、妻の早苗さん

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 加古川駅前じけまち商店街の「たちばな呉服店」(加古川市加古川町寺家町、TEL 079-422-2695)が今年で創業100周年を迎えた。

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 加古川市本町で1923(大正12)年、初代の立花栄次さんが創業した同店だが、創業日は分かっていないという。初代は京都の染物店ででっち奉公し、その後、奉公先で得た人脈や知識を生かして地元・加古川で呉服店を創業。2代目の立花啓司さんに引き継ぎ1983(昭和58)年に寺家町に移転、その後、3代目の現店主・立花政則さんの代に変わり、2005(平成17)年、現店舗へと移転した。

 創業当初は自宅に商品を持参して販売を行う「座売り」が中心だったが、時代の変化とともに個人宅への訪問は敬遠されるようになり、店舗での販売に切り変えるため広い場所への移転も行ってきたという。

 現在は反物の販売、仕立て、クリーニング、手持ちの着物に合わせたコーディネート、着物の整理方法など着物にまつわる問い合わせに対応する。「自信を持って薦められるものだけを置いている。相手の要望に合わせて購入の手段も提案する」と政則さん。

 店の理念は「着物姿のお手伝い~安心・信用を大切に~」。政則さんは「何も買わなくても笑顔で帰ってもらえる店づくりを心がけてきた」という。これまでの接客で、「返品ゼロが店の誇り」とも。共に店を営む妻の早苗さんは「夫が病気で(店に)いないときがとても大変だった。これからも2人で細く長く続けられたら」と話す。

 営業時間は10時~17時。木曜定休。

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