兵庫県立農業高校(加古川市平岡町)の生徒が火災予防啓発ポスターをデザインし、3月1日、加古川市消防本部から協力への感謝状が贈呈された。
同消防本部では2020年度から管内の高校と連携した火災予防の広報に取り組み、本年度は同校にポスターのデザインを依頼。動物科学科の有志5人がデザインに協力し、学校で飼育している牛やタカなどの動物をモデルに6枚のポスターを制作した。デザインした生徒は「消防士の力強さを表現するために体の大きな牛をモデルに描いた」と話す。住宅用火災警報器をテーマにしたポスターにはボーダーコリーが登場。自宅にいるような情景にこだわったという。電源コードをかじるデグーのポスターについて、生徒は「自宅で動物を飼っている人は逃げてコードをかまないように、みんなで協力して火災予防を意識してほしい」と話す。
ポスターは11月9日~15日に実施された「秋の火災予防運動」で、管内の商業施設や町内会の掲示板などに掲示された。3月1日~7日の「春の火災予防運動」でも管内の企業などに送り、啓発に使われたという。
同消防本部の君野正則消防長は「動物や野菜をモチーフにした農業高校らしいデザイン。通りすがりの人の目につき、火災予防への理解や関心が深まったと思う」と感謝の言葉を述べた。