「濃厚タンメン無双家」(加古川市野口町、TEL 079-441-9880)が3月5日、能登半島地震復興チャリティー営業を行う。
3月3日で1周年を迎える同店。豚骨ベースの濃厚スープにカキしょうゆで炒めた野菜をのせた「濃厚タンメン」(並盛、780円)を看板メニューにする。スープの隠し味に貝柱だしを加え、うまみを引き出すことにこだわっているという。
チャリティー営業では「濃厚タンメン」の並盛または小盛りを1人1杯、無料で提供。当日は募金箱を持ったスタッフが出入り口付近に立ち、能登半島地震災害義援金への募金を呼びかける。義援金は石川県が受け付ける口座に振り込む。
企画した店長の前田尚輝さんは「当店も能登半島地震の際、床にひびが入り、厨房の物が落ちるなどした。他人事ではなく、自分たちに何かできることはないかと考え企画した」と話す。タンメンを無料にすることで敷居を下げて気軽に来店してもらい、一人でも多くの支援を集めるのが狙い。被災地で支援活動をしたい思いもあったが、プロの邪魔になる可能性や店の人手不足などを考慮し、チャリティー営業にしたという。
「被災地に何かしたいけど支援方法が分からない人や時間がないという人もいると思う」と前田さん。「食事を通して誰でもできる支援の方法。一人でも、1円でも多くの思いを被災地に届けたい」と意気込む。
5日は約1000食を用意(なくなり次第閉店)。営業時間は11時~23時。