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加古川の老舗酒蔵「岡田本家」、直売所を移転リニューアル 入りやすい店に

六代目蔵元の岡田洋一さん

六代目蔵元の岡田洋一さん

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 加古川の老舗酒蔵「岡田本家」(加古川市野口町、TEL 079-426-7288)が11月21日、直売所を移転リニューアルオープンした。

加古川の老舗酒蔵「岡田本家」

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 清酒「盛典」を製造する同社は1874(明治7)年創業。戦後、大手酒造メーカーの下請けを始めてからは製造販売を休止。六代目蔵元の岡田洋一さんは、市内の酒蔵が閉業し唯一の酒蔵となったのをきっかけに、2010(平成22)年、酒造りを再開。翌年に仕込み蔵に近い米蔵を改装し旧直売所をオープンした。

 「旧直売所は仕込み蔵の近くで奥まった分かりにくい場所にあった。今はパートがいるので、通りから見える場所で入りやすい店にしたいと考え移転リニューアルした」と岡田さん。

 新店舗の面積は約40平方メートル。元はこうじ室(むろ)だった建物をできるだけ床や壁など元の状態を生かして改装した。店内にはビンテージな雰囲気と日本酒の香りが漂う。中央に配置したショーケースには、かつて「こも樽(たる)」の銘柄や印に使われていたと思われる大型の印鑑や酒造りの手順が分かるミニチュアなども並べる。

 冷蔵ケースには、稲美町の契約農家が栽培した酒米「五百万石」を加古川の伏流水で仕込んだ「金鵄盛典 特別純米」や、兵庫県立農業高校農業科の生徒たちが栽培した山田錦を使った「金鵄盛典 純米吟醸生原酒」、生物工学科の生徒が採取した天然酵母(サルビア花酵母)を使った「県農 花てがみ」、農事組合「みやまえ営農」が栽培した酒米「兵庫夢錦」を使った「神吉」など、地産地消の自社ブランドのラインアップを取りそろえる。

 「原材料の米は蔵からなるべく近くで栽培されたものにこだわり、少人数で手づくりの酒造りを行っている。明るく、入りやすくなった新しい直売所をぜひ、のぞきに来てほしい」と岡田さんは呼びかける。

 営業時間は10時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜定休。

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