加古川の元中学教諭が運営する「ほっとスペースお茶の間」が10月10日、びぃぷらす加古川(加古川市加古川町)でラジオ公開生放送を行う。協力はBAN-BANラジオ(同)。
「ほっとスペースお茶の間」は今春に加古川市内の中学校を退職した元中学教諭の荒内和子さんが「近年急増する不登校児の相談をする場所を作りたい」と運営を始めた。現在は大野公民館(同)で月2回(第1・第2日曜)、相談会を開いている。より多くの悩みを抱えている中学生やその保護者、休職中の先生にもメッセージを発信したいと考え、同局とコラボすることになった。
荒内さんは「学校には保健室という場所がある。ほっとスペースお茶の間という場所はそこを意識して、誰もが来られて何でも話せてちょっとほっとでき、気持ちが楽になって笑顔で自分の場所に戻っていくことができる場所を目指している」と話す。
荒内さんによると、「不登校の理由はさまざま」だという。「周りの環境が変わったことや勉強への不安、家庭環境の変化、昼夜逆転の生活など。興味のあることが増えてきて学校よりもそちらに重点を置くようになってきたことも理由の一つ」と話す。「コロナ禍で学校に行くことができず、友達、家族、先生に対するコミュニケーションの取り方も変化してきた。だからこそ、立ち止まってしまう前に話を聞いてくれる場所が必要」とも。
荒内さんは「放送のある第2火曜は10時~15時まで、『びいぷらす』をレンタルする予定。誰でも気軽に来て話しをしてほしい。悩みを話すことで気持ちが軽くなることもある。番組はそのきっかけになれば」と話す。
BAN-BANラジオ(86.9MHz)毎月第2火曜11時からの「びぃぷらす発」内で放送。再放送は同19時から。同局ユーチューブチャンネルでも公開。