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加古川「ふらっとホーム」、「食事とワーク」で生活困窮者に居場所づくり

ワークでカットした古着の端布(はぎれ)を持つ車田さん(左)とフリーヘルプの村崎さん(右)

ワークでカットした古着の端布(はぎれ)を持つ車田さん(左)とフリーヘルプの村崎さん(右)

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 加古川の「NPO法人フリーヘルプ」が実施する、生活困窮者のための相談会「加古川生活相談会」が9月より「ふらっとホーム東はりま」へと名称変更・任意団体を設立し新しいスタートを切った。

端布(はぎれ)をカットする様子

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 同法人が運営するチャリティーショップ「フリーヘルプ東加古川店」の寄付金を使い運営される同事業。週に一度の「生活相談会」を基本に、ワーク(作業)と昼食を楽しむ場として「ふらっとワーク」を月に一度開催するという。

 同団体代表の車田誠治さんは「これまでホームレス支援を中心とした相談会を実施してきたが、生活保護や年金受給者の方でもしんどい人、孤立した人はいる。『相談会をする』と言ってもなかなか来ない人たちが何かのついでに立ち寄ってくれる場所をつくりたかった」と話す。

 「ふらっとワーク」では、ご飯が炊き上がるまでの時間を使い、同ショップで扱う古着を資材用に裁断するなど軽作業の労働を行う。「作業をすれば成果物が残るというシンプルな仕組み。5月から試験的に実施してきたが、相談だけに来ていた人が今では毎回活動を楽しみにしてくれている」と車田さん。

 「ボランティアも混じりながら一緒に活動することを大切にしている。孤立している人が少しでも社会との接点を持つ機会をつくれたら」と話す。

 ボランティアとして運営に関わる川原宏子さんは「相談となると、こちらも何を話せばいいか頭で考えてしまうが、作業しながらだと自然に会話ができる。お互い構えなくてすごくいい雰囲気」と話す。「一緒にご飯を囲むことが仲良くなる一番の近道」とも。

 「問題はある日突然起こるものではなく、関わりの中で気づきサポートできることも多い」と車田さん。「困った時にしか来れないのではなく、いつでも行けると思ってもらえる場所をつくっていけたら」と意気込む。

 相談会は、毎週水曜13時から16時。「ふらっとワーク」は第3水曜のみ。会場は、兵庫県立東播磨生活創造センター「かこむ」。

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