将棋の公式戦「加古川青流戦」が5月27日、加古川まちづくりセンター(加古川市加古川町)で開幕した。主催は加古川市と日本将棋連盟。
同棋戦は「棋士のまち加古川」を掲げる加古川市が2011(平成23)年に創設。四段全員と奨励会三段、女流棋士、アマチュア棋士ら40人が出場し、若手棋士の登竜門として知られる。将棋をより身近に感じてもらおうと今回初めて、加古川市で開幕戦が行われた。別室では同市ゆかりの井上慶太九段と稲葉陽八段、村田智穂女流二段の3人が大盤解説を行い、将棋ファンら70人が集まった。
開幕戦には高田明浩四段と藤本渚四段が登場。岡田康裕市長の振り駒で、藤本四段の先手で始まった。序盤は藤本四段が主導権を握るも、中盤は互角の戦いに。最後は形勢を立て直した藤本四段が勝利した。藤本四段は「師匠(井上慶太九段)の前だったのでいいところが見せられて良かった。中盤がよくなかったので、次の対局に向けて徐々に完璧に近づけたい」と話す。
加古川青流戦は約半年かけてトーナメントが行われ、11月4日・5日に鶴林寺(加古川町北在家)で決勝戦三番勝負が行われる。