加古川東高校の卒業生が立ち上げた学生団体「受験生応援ボランティアTRY」が4月4日、高校生や大学生を対象に「受験生応援フェスタ」を東播磨生活創造センター「かこむ」(加古川市加古川町)で開催する。
同団体は昨年、重要な部分に赤線や書き込みをした「学びの痕跡」が残る参考書の寄付会を開催。今年は大学生活を紹介する内容も盛り込んで開催する。
同団体のリーダを務める中野虎依(とらい)さんは「参考書の寄付を一年ごとに繰り返し、情報を追加していく参考書の循環システムの構築を目指している。昨年、参考書を持ち帰った受験生たちは、1年間勉強して書き込みが増えた参考書を今回のイベント会場へ持って来て、次の受験生や高校生へ渡してあげてほしい」と呼びかける。
大学生活紹介は、団体メンバーの母校の教員から「高校生の視野や選択肢を広げるため、大学入学後の生活について教えてあげてほしい」と依頼があり、北海道大学や岡山大学など10大学以上の大学生へインタビューを行い、大学生活のリアルな情報を集めた。各学部の紹介や浪人生活など高校生が対象のテーマや、現役大学生にも役立つ一人暮らし、部活、留学、大学院への進学、就活などの情報をポスター形式で紹介する。
中野さんは「ネット上では知ることができない先輩大学生の成功や失敗の体験談などの情報を伝えたい。情報は持っていても発信する場や機会がない大学生と、詳しい情報を知りたい高校生のパイプ役になれたら」とも。
事前の参考書寄付は同施設で受け付けている。遠方の場合はインスタグラムのDMで問い合わせを受け付ける。