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加古川のコワーキングスペース 運営会社変更でシステム更新 学生応援プランも

運営者の杉原さん(左)、大内さん(中)、山本さん

運営者の杉原さん(左)、大内さん(中)、山本さん

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 加古川駅前のベルデモール商店街にあるコワーキングスペース「Mocco(モコ)」(加古川市加古川町、TEL 079-497-5959)がシステムを更新して3月1日で1カ月がたった。

店舗の外観

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 昨年11月、同施設の運営が加古川を拠点とするアパレル会社「ワンピース」に引き継がれた。「緩くつながる『まなび』の秘密基地(サードプレイス)」をコンセプトに、受付システムを改良し、新サービスを導入した。

 今回、入退室システムを一新。会員登録すればスマートフォンのアプリのみでチェックイン・チェックアウトができる。受付カウンターでの手続きを省き、よりスムーズな入退室が可能になった。

 高校生や大学生を応援する学生プランも1月に開始。事業担当の大内麻弓さんは「2階の学習塾に通う高校生が寒い中、テラス席でご飯を食べていたのを見て、室内の無料で使えるオープンスペースを案内したところ、一瞬にして席が埋まった。場所を必要としていると気づき、今回の学生プランを思いついた」と話す。

 大内さんは「利用する高校生から『コワーキングという働き方を初めて知った』と言われ、学校と家の往復では得られない機会を提供できると気づいた。働く大人たちと空間を共にすることで、触れたことのない価値観を体感・体験でき、気付きを得られる機会を提供していきたい」と意気込みを見せる。

 事業担当の山本裕介さんは「実家がすぐそばの飲食店で、この商店街の人たちに育ててもらった。最近は核家族化で地域のおじさんから叱られることがなくなった。自分が地域に育ててもらったように、お節介かもしれないが高校生たちにも伝えていきたい。あいさつを返さない子には返ってくるまで粘り強くあいさつし続ける」と真剣な思いを語る。

 山本さんは「この場で経験したことがすぐには生きなくても、人生の岐路に立った時、振り返るとそんな大人もいたなと選択肢の一つとして役に立ってくれたらうれしい」とも。

 スタンダードプランは月額1万1,000円で3カ月からの契約だが、学生プランは月額7,150円で、1カ月単位で申し込める。ドロップイン(一時利用)は1時間400円~。営業時間は9時~19時(月額会員は21時まで)。

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