加古川市消防本部が現在、加古川南高校(加古川市加古川町)美術部と共同で制作した火災予防啓発のバナーをJR加古川駅南ロータリー周辺などで掲出している。
同バナーは「秋の全国火災予防運動週間」に合わせて住宅用火災警報器の重要性について市民に理解と関心を深めてもらうことを目的に掲出。JR加古川駅南ロータリー周辺に10カ所、同消防本部の2つの消防署や8つの分署で掲出している。
共同制作のきっかけは、同市消防本部中央消防署の竹本直徒さんが、JR加古川駅南の商店街「ベルデモール」に掲出している同校美術部がデザインしたバナー作品に感銘を受けたことから。竹本さんが「飾りになっていませんか? 住宅用火災警報器」の言葉を含めたバナーのデザインを依頼。同高美術部2年の道齊(どうさい)碧海さんの作品が選ばれた。
道齊さんは「振り向いて語りかけるような女子高生を描くことで人の心に残るのではと思いデザインした。加古川駅前を通行する子どもや中高生が、親世代をはじめとするさまざまな年代に広めてくれるとうれしい。バナー制作に当たり、住宅用火災警報器について知るきっかけになり勉強になった」と笑顔で話す。
竹本さんは「住宅用火災警報器が設置義務化されたのが2011(平成23)年で、昨年で設置してから約10年たつことになる。設置しているだけで劣化や電池切れのため正しく作動しないこともあるので火災予防と維持管理のために点検を行い、10年を目安に交換してほしい」と呼びかける。
バナーの掲出期間は同消防本部の2消防署と8分署=12月末まで、JR加古川駅南ロータリー周辺=1月6日まで。