旧加古川図書館・旧加古川町公会堂(加古川市加古川町)の建物の価値を市民に知ってもらおうと、閉館した同施設の利活用を考える活動地域団体「Pakupaku park(パクパクパーク)」が現在、紙媒体での写真集の発行に向け支援を呼びかけている。
既に作成されているデジタルブックを元に紙媒体での1000部発行を目指し、同団体メンバーの藤輪友宏さんが市内のギャラリーなどで写真展を開催するなどして支援活動を行っている。活動で集まった資金は、写真集の印刷費や市内を中心とした学校施設などに寄付する郵送費に充てる。目標金額は60万円。現在、地元企業や関心のある個人より36万円の支援が集まっている。
藤輪さんは「写真集の作成過程や支援活動に関わる中で、いろいろな人の話や物語を聞くことができ、思いがけない出会いもあった」と話す。
「旧加古川図書館・旧加古川町公会堂を捉えた写真集でありながら、資料集でもある。現在は閉館して施設内には入れない。まずはデジタルブックを見て、価値を知ってほしい。ページをめくることで当時の思い出や思い、記憶を呼び起こす種火に出合えると思う。誰もが気軽に手に触れることのできる紙媒体で1000部発行したい」と願いを込める。
支援額は1口1,000円~3万円。インスタグラムのDM、メール、専用支援フォームで支援を受け付ける。期間は年内いっぱいを予定。