稲美町在住で会社員の古市卓也さんが先月、神戸で開催された「ベストボディ・ジャパン2022神戸大会」のモデルジャパン部門マスターズクラス(40~49歳)でグランプリに輝いた。主催はベストボディ・ジャパン協会。
「健康的な身体の美しさ」を競う同大会。毎年4月から9月にかけて各都道府県で地方大会が開催され、その上位入賞者が11月に行われる日本大会に出場する。神戸大会の参加者は全部門合わせて約270人。古市さんが出場したモデルジャパン部門マスターズクラスには10人がエントリーし、見事グランプリに輝いた。
古市さんは数年前まで、仕事の傍らラーメンの食べ歩きユーチューバーとして活動していたが、食べ過ぎが原因で体調を崩してしまったという。そんな時、フィットネスジム「SynerGym(シナジム)」トレーナーで元同僚の植野大志さんからジムに誘われトレーニングを開始。古市さんは「せっかく体を鍛えるなら何か目標が欲しかった」と、1年後の同大会出場を見据えたという。
3交代勤務の合間を縫って、ジムで1日1~2時間、大会前は2~4時間のトレーニングをこなし、自宅でも有酸素運動を取り入れた。「最もつらかったのは食事制限。体の変化が分かるよう、ほぼ毎日、鳥胸肉やブロッコリーなど、同じものを食べていた」と振り返る。トレーニングを1年間続け、ピークには85キロあった体重を61キロまで落とした。「自分一人では頑張れなかった。植野さんやトレーニングの様子を配信した動画を見てくれた人たちの応援が支えになった」と古市さん。
古市さんは「まずは11月の日本大会でグランプリを取るのが最大の目標。その後、自分の経験をいろいろな人に還元していき、輪が広がれば」と力強く語る。